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ドクターからのメッセージ 腰痛治療のポイント

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

北海道 北海道 札幌市中央区

正しい診断、適切な治療で

腰痛を克服しよう

市立札幌病院 整形外科
部長
奥村 潤一郎(おくむら じゅんいちろう)先生

ドクターからのメッセージ

脊柱管(せきちゅうかん)がもともと狭い人は
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)になりやすい

腰痛の原因はさまざまです。2~3日で治ってしまう急性の腰痛もあれば、骨や椎間板(ついかんばん)に原因があって起こる腰痛や心因性の腰痛もあります。また、がんの骨転移や、背骨に細菌が感染しておこる化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)という病気が原因で腰痛が起こる場合もあります。最近、目立つのが骨粗(こつそ)しょう症(しょう)による椎体骨折(ついたいこっせつ)です。
最初は痛みが強くても、3日から1週間くらいで痛みが軽くなる腰痛は心配ありません。しかし、だんだん痛みが強くなる腰痛は要注意。経過を見て悪くなっていく場合は必ず専門医を受診して正しく診断してもらい、適切な治療を受けましょう。
腰痛の中でも40代以降の中高年に多いのが腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)です。加齢によって骨や椎間板(ついかんばん)が変性してきて脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、中を通る神経を圧迫することで症状が出ます。しばらく歩いているとお尻から下肢にかけて痛みやしびれが出て、一休みしないと歩けなくなる間欠跛行(かんけつはこう)がその典型的な症状です。
日本人は欧米人に比べて脊柱管(せきちゅうかん)が狭い傾向があります。また、生まれつき骨が太い人や細い人がいるように、もともと脊柱管(せきちゅうかん)が狭い人がいて、そういう人は腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)になりやすいようです。脊柱管(せきちゅうかん)が狭いか広いかは、MRI検査で判ります。

まずは血流を良くする薬を内服
92歳で手術、歩行可能になった例も

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の治療はまず、血流を良くするプロスタグランジンE1(PGE1)製剤を内服します。これは簡単かつ有効な治療法で、中には1か月ほどで症状が改善する人もいます。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)には神経根が圧迫されて左右どちらかの下肢に痛みやしびれが出る神経根型と、馬尾神経が圧迫されて両下肢に症状が出たり排尿排便障害が出たりする馬尾型、それらの混合型があります。神経根型の場合、脊椎の中にある硬膜外腔という空間に局所麻酔薬を注射する硬膜外ブロック治療法を行う場合もあります。
薬やブロックなどの保存療法で効果が見られない場合、神経を圧迫している骨や靭帯を削って除圧する外科手術を行います。手術は一定のリスクを伴います。特に、糖尿病、脳梗塞、透析を受けている人などはリスクが高いので、他の科と連携して慎重に行います。
最近は、高齢でも手術を希望する人が増えています。当院で手術した人の最高齢は92歳。歩けるようになって元気に退院していきました。テニスの全道大会で優勝したいと85歳で手術した人もいます。

腰のことはくよくよ考えず
あきらめないで、適切な治療を

現代はいろいろな情報が氾濫し、必ずしも正しい情報が届けられているとは限りません。特に腰痛に関してはその傾向が強く、間違った対処法を続けて悪化させてしまうケースも見られます。大事なことは正しく診断してもらい、適切な治療を受けることです。医学は日々、進歩しています。「歳だからしょうがない」とあきらめるのでなく、適切な治療を受けて痛みのない生活を手に入れてください。
また、慢性腰痛に苦しんでいる人の中には、几帳面な性格で四六時中、腰のことばからり考えている人が少なくありません。腰のことはあまりくよくよ考えず、楽しいことを考えるようにすると痛みも和らいできますよ。

病院名および診療科 市立札幌病院 整形外科
住所 〒060-8604 札幌市中央区北11条西13丁目1-1
電話番号 011-726-2211
医師名 奥村 潤一郎(おくむら じゅんいちろう)先生
ホームページ https://www.city.sapporo.jp/hospital/外部リンク

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。