大日本住友製薬
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ドクターからのメッセージ 腰痛治療のポイント

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

関東 千葉県 船橋市

1回の診断では結論が出しにくい
さまざまな情報を基に痛みの原因を探る

医療法人社団順徳会 下総中山整形外科クリニック
院長
山本 真徳(やまもと まさのり)先生

ドクターからのメッセージ

重篤な病気が腰痛を引き起こすことも
民間療法に頼らず専門医を受診して

一生のうちに腰痛を経験しない人はいない…というくらい、私たちにとって腰の痛みは身近なものです。例えば、デスクワークや車の運転などで長時間座り続けると腰への負担が大きくなります。特に、座位から立位へと姿勢を変える瞬間が、椎間板(ついかんばん)にかかる圧力が最も高いのです。現代社会には、腰を痛める外的要因が多いのは確かでしょう。
私が診ている患者さんの傾向として、ダイエット中にギックリ腰を起こす人が多く、タンパク質の摂取量が少なかったり体調不良なども、腰に少なからず悪い影響を与えているように思えます。ほかにも、精神的な問題から腰痛を訴える場合も少なくありませんし、いくつか複合的な要因が重なって腰痛が起きている場合もあります。
高齢者が気をつけたいのは、がんの骨転移です。加齢により骨の変形が進んでいる人は、画像診断でがんの骨転移が分かりにくいため、慎重な見極めが必要です。また稀ですが、腹部大動脈瘤で急に激しい腰痛が起こった例や、腸腰筋に腫瘍ができていたり、膵臓がんが見つかった例もあります。単なる腰痛とあなどっていると、危険な病気の発見が遅れることにもなりかねません。民間療法や自己流の処方で一時的に症状を紛らわせるのではなく、整形外科を受診してください。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は薬物療法で改善
手術の選択は医師と十分話し合って

近年、高齢者に急増している腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が加齢によって狭くなり、中を通っている神経や血管が圧迫されて、足の痛みやしびれなどを引き起こす病気です。間欠跛行(かんけつはこう)といって、休み休みでないと長い距離を歩けなくなる症状が特徴です。この間欠跛行(かんけつはこう)は、閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)という血管性の病気でも起き、両方を併発している人も多く見られます。問診、触診、ABI(血圧脈波検査装置)で特定していきます。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の治療は、血流を良くするプロスタグランジンE1(PGE1)製剤の服用を中心とした薬物療法と、理学療法、運動療法、神経ブロック注射などの保存療法を行います。軽症から中等症の症状にはPGE1製剤の服用は有効だと思います。7~8割の患者さんは保存療法で症状が改善しているようです。
とはいえ保存療法にも限界があり、筋力が低下してきたり、排尿排便障害が起きてくると、手術の必要が出てきます。どんな治療法を選ぶかは患者さんの希望によりますが、手術をするのにも最適なタイミングがあります。医師と十分に相談をしながら、いい方向へと向かう対処法を決めることが重要です。

太ももの内側の筋肉を伸ばす
自分に合ったストレッチを続けよう

建物の柱がぐらついたら補強工事をするのと同じように、人間も腰を支える筋肉を鍛えることが大事です。当院では、太ももの内側にある大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)の、いわゆるハムストリングスをストレッチなどで伸ばす運動を勧めています。今、インターネットや健康雑誌などにさまざまな運動法が紹介されていますが、症状によってはかえって痛みが増してしまうストレッチ法もあります。医師や理学療法士の指導の下、自分の状態に合ったものを取り入れるようにしてください。
そして、何といっても腰痛に喫煙は禁物です。
腰痛の原因や対応法などは、1回の診断だけで判断し、結論を出すのは難しいのです。レントゲンやMRIなどの検査だけでなく、生活の状態、仕事の種類、家族構成、嗜好など、さまざまな情報に照らし合わせて診ていくことが求められます。整形外科医と一緒に、原因を探っていきましょう。

病院名および診療科 医療法人社団順徳会 下総中山整形外科クリニック
住所 〒273-0035 千葉県船橋市本中山2-10-1ミレニティ中山4F
電話番号 047-320-2311
医師名 山本 真徳(やまもと まさのり)先生
ホームページ http://www.shimousanakayama-seikeigeka.com/外部リンク
治療責任者 山本 真徳(やまもと まさのり)先生
経歴 1993年 順天堂大学 医学部卒業

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。