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ドクターからのメッセージ 腰痛治療のポイント

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

東北 山形県 天童市

治療法は幾つもある腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
最適な方法を選択しよう

医療法人丹心会 吉岡病院
古川 孝志(ふるかわ たかし)先生

ドクターからのメッセージ

腰痛にプラス、足のしびれや痛み
間欠跛行(かんけつはこう)が気になったら受診しよう

腰痛は10人のうち8~9人は経験するといわれている、ごくありふれた症状ですが、自然に治ってしまうケースがほとんどです。しかし、中にはまれですが、感染による化膿性骨髄炎(かのうせいこつずいえん)、骨粗(こつそ)しょう症(しょう)による椎体骨折、がんの骨転移、多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)などが原因で起こる腰の痛みの場合もあります。激しい腰痛、1週間以上もつらい痛みが続く場合は、整形外科の受診を勧めます。
腰痛に加えて、足のしびれや痛みが気になったり、立っていたり歩いていると足が重く感覚がなくなってそれ以上進めなくなるけれど、しゃがみ込んで休めば再び歩きだせる、間欠跛行(かんけつはこう)が見られれば、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)が疑われます。ひどくなると、長く休んでも足の重だるさが元に戻らなくなり、続けて動ける距離がぐんと短くなってきます。間欠跛行(かんけつはこう)は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)だけが原因とは限りません。末梢の血管障害、循環障害が原因でも同じような症状が出やすいので、正しい鑑別が必要になります。
背骨には、神経が通っている脊柱管(せきちゅうかん)という空間があります。加齢によって椎間板(ついかんばん)や骨、靱帯が変性し、神経の方に出っ張っていくために、だんだん神経が締め付けられて起こるのが腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)です。

服薬で血流を良くし、症状を軽減する
手術も健康寿命を延ばす一つの方法

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の治療の基本は、血管を広げて血のめぐりを良くするプロスタグランジンE1(PGE1)製剤の服用を続けていくことです。そのほかに消炎鎮痛剤も処方します。それでも痛みが取れない場合には、新しい疼痛改善薬や、仙骨ブロックや硬膜外ブロックを行うこともあります。
服薬を続けても症状が改善しない、足に力が入らない筋力低下や、稀ですが、排尿排便障害が出てきた人には、手術を勧めています。一般的な手術は、出っ張っている部分を削り、肥厚した黄色靱帯を骨から切除して脊柱管(せきちゅうかん)を広げる方法です。歩けなくなって寝たきりになるのを防ぎ、生活の質(QOL)を上げて健康寿命を延ばすために、手術も悪い方法ではありません。
でも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)だけでなく、骨粗(こつそ)しょう症(しょう)のための圧迫骨折や、腰椎のすべり症などを合併している場合は、少し複雑な手術になってしまいます。手術をするにも適切なタイミングがあるのです。

神経がダメージを受けてしまう前に
早めに整形外科医に相談を

腰や足がしびれたり痛いために、歩きづらいからあまり外に出ない、動かなくなると筋肉はあっという間に衰えてしまいます。それだけでなく、内臓や呼吸器も弱ってしまいます。毎日、少しずつでもいいから全身の筋肉や骨、関節を動かしてください。年齢や症状に合わせた、その人に最も適した運動の仕方を専門家が指導します。
この辺りの人たちは車で移動することが多いので、続けて歩ける距離が短くなっても、それほど不便を感じないのかもしれません。5分も立っていると足がしびれる、散歩が出来なくなったと、かなり症状が進んでから受診する人も少なくありません。神経は我慢強いので、少しくらい圧迫されても症状が出ないのですが、限界になった時に足のしびれや痛みが強くなります。しかし、そうなってからでは元に戻るのが難しくなるのです。神経がダメージを受けてしまう前に、できるだけ早く対処したいものです。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、初期の段階であるほど治療の選択肢が多いし、自分に合った方法で症状をコントロールしていくことができるのです。早めに整形外科医に相談してほしいと思っています。

病院名および診療科 医療法人丹心会 吉岡病院
住所 〒994-0026 山形県天童市東本町3-5-21
電話番号 023-654-1188
医師名 古川 孝志(ふるかわ たかし)先生
ホームページ http://yoshioka-hp.or.jp/外部リンク

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。