大日本住友製薬
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ドクターからのメッセージ 腰痛治療のポイント

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

近畿 大阪府 豊中市庄内幸町

服薬、ブロック注射、そして手術
最適な治療法を選択しよう

医療法人善正会上田病院 整形外科
部長
中畑 慶吾(なかはた けいご)先生

ドクターからのメッセージ

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の代表的症状は
下肢の神経症状と間欠性跛行(かんけつせいはこう)

人間の身体は、20代後半から老化が始まっているといわれています。背骨も加齢とともに、徐々に変化が起こっていきます。椎間板(ついかんばん)ヘルニアが起こりやすくなったり、椎間関節が傷んできたり、靱帯(じんたい)も分厚くなってくるので、神経の通り道の脊柱管(せきちゅうかん)という空間が狭くなり、足のしびれや痛みなどの神経症状が出てきます。これが腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)です。
下肢の神経症状として、間欠性跛行(かんけつせいはこう)も腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の代表的な症状です。間欠性跛行(かんけつせいはこう)はあまり知られていないかもしれませんが、歩いていると足が痛く重くなってそれ以上進めなくなり、しばらくしゃがんで休むと回復してまた歩くことができる状態をいいます。続けて歩ける距離が数メートル程度では、日常生活に支障が出てきます。
しかし、足のしびれや間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、糖尿病や動脈硬化などの血管障害が原因の場合もありますから、鑑別が必要です。気になる足の症状は、早めに整形外科に相談をしてください。

血流改善の薬で炎症と痛みを取る
症状に応じて生活の仕方の工夫も

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の最初の治療法は服薬です。血流改善の薬プロスタグランジンE1(PGE1)製剤を処方します。早い人で1週間、一般的には2週間ほどで効果が現れ、足が軽くなったという方が多いですね。休まずに歩ける距離も伸びていきます。神経に栄養を与えている血流が良くなって、痛みを起こしていた炎症が取れるのです。でも、圧迫そのものが取り除かれるわけではないので、いずれ進行してしまうこともあるかもしれません。進行の度合いは人さまざまです。
炎症や痛みを取るのには、硬膜外ブロックも有効です。1週間に1度、5回ほど連続してブロックを行ううちに、歩ける距離が伸びてくる人もいます。こうやっていろいろな方法を試しながら、症状に応じて生活の仕方を工夫し、折り合いを付けて暮らしていく人がほとんどだと思います。
最終的な治療法は、狭窄している部分を広げる手術です。しかし、この地域では、「脊椎の手術をすると、麻痺を起こし歩けなくなる」という考えが根強いのも事実です。これは大きな誤解です。実際には、脊柱管(せきちゅうかん)の1か所の狭窄であれば、筋肉を温存しながら椎弓切除だけを行う、早ければ30分くらいで終わる手術です。旅行に行きたいとか、ゴルフを続けたいなどの明確な目標がある人にとっては、間欠性跛行(かんけつせいはこう)がなくなれば、閉ざされていた人生がまた開けるということもありますから、手術も大事な選択肢の一つになります。
下肢の麻痺や排尿排便障害が出ている場合を除いて、手術を受けるかどうかはあくまでも患者さん本人の希望によります。どの方法が一番自分にとっていいのか、主治医と十分に相談してじっくり選んでください。

痛みが出ない姿勢で
できるだけ外に出て歩くこと

歩いたら症状が出るから、あまり動かないほうがいいと思っている人がいますが、それは違います。生活習慣病の予防のためにも運動不足はいけないし、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を防ぐためにも歩くことは大事です。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は前屈姿勢になると痛みが出ないので、手押し車や自転車を活用してでもできるだけ外に出て動くようにしてください。
一般的に、腰痛の8割は2週間もすれば自然に治ってしまうといわれています。それでも中には重篤な原因が隠れていることもありますから、まず整形外科に相談して、痛みの原因を調べてもらうことを勧めます。

病院名および診療科 医療法人善正会上田病院 整形外科
住所 〒561-0833大阪府豊中市庄内幸町4-28-12
電話番号 06-6334-0831
医師名 中畑 慶吾(なかはた けいご)先生
ホームページ http://www.z-uedahp.com/外部リンク
治療責任者 中畑 慶吾(なかはた けいご)先生
経歴 2000年 鳥取大学 医学部卒業
2006年より 医療法人善正会 上田病院 勤務

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。