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ドクターからのメッセージ 腰痛治療のポイント

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

九州 熊本県 熊本市

治療の狙いはQOLをあげること
症状に応じたアドバイスをしてもらおう

成尾整形外科病院
院長
成尾 政一郎 (なるお せいいちろう) 先生

ドクターからのメッセージ

下肢の痛みやしびれ、脱力感、歩行困難
まず腰部脊柱管狭窄症を疑う

日本では医療機関を受診する患者さんの訴える症状の中では腰痛がもっとも多く、日本人の8割以上が生涯において腰痛を経験しているといわれています。腰痛が長引いたり、腰痛のみでなく、脚の痛みやしびれが出てきて、短い距離でも歩けないという状態になると整形外科に相談する必要があります。
50歳以上の人で、歩いていると足が痛くなったりしびれたりして歩けなくなるけれど、少し休めば再び歩けるという、間欠跛行(かんけつはこう)があれば、まず腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)を疑います。中には血管性の下肢痛(閉塞性動脈硬化症)の場合もありますから、きちんと鑑別する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の中の神経の通り道である脊柱管が加齢とともに狭くなったために起こる疾患です。関節や靱帯が肥厚して神経やその周りにある血管を圧迫するために、下肢の痛みやしびれ、脱力により歩行が困難になります。背中を伸ばすと脊柱管がより狭くなるので、下肢の症状が強くなり歩きづらくなります。体を前に曲げると脊柱管が拡がるため、カートを押して前かがみで歩いたり、自転車でなら十分に移動できるのが特徴です。

まず2~3カ月は内服や注射などの保存的治療
改善がみられなければ手術の選択も

腰部脊柱管狭窄症と診断がついたら、血流を良くする薬、プロスタグランジンE1(PGE1)製剤を内服するのが第一選択の治療法です。痛みが強い場合は鎮痛剤の服薬、局所麻酔薬などを注入して痛みを取るブロック療法も併用します。腰の痛みや違和感には、温熱療法も効果があります。筋肉が硬くなっている場合には、軽いマッサージでほぐすのもいいでしょう。治療の方法はその人によって異なります。基本はどうしたらQOL(生活の質)を上げることができるかを考えることです。そのために、整形外科医と十分に話し合って、自分に一番合った治療法をアドバイスしてもらいましょう。
服薬とブロック療法などの保存療法で、2~3ヶ月程度様子をみても、改善がみられず、日常生活に支障がある場合には手術も検討します。必ずしも全員がすぐに手術をしなければならないわけではありませんが、排尿・排便障害が出てきた場合、下肢の運動麻痺が強い場合には早めに手術を行う必要があります。
手術は狭くなった脊柱管を拡げることにより神経の圧迫を取り除きます。一般に手術翌日よりリハビリを開始し、数日以内に歩行訓練を開始します。手術の成績は概ね良好で、個人差はありますが、手術前は10~20mも歩けなかった人が、長距離を休まずに歩くことが可能となります。

痛みやしびれは我慢しないで!
早めに整形外科に相談を

腰痛は生活習慣病とも言えるぐらい、日常生活での心がけが大切です。肥満、運動不足、喫煙、睡眠不足、不良姿勢は腰痛発生に影響を与える重要な要因と考えられ、これらを改善するよう日常生活指導を行います。また腰痛発生予防のためには、腹筋、背筋や骨盤の周りの筋肉を鍛える運動を日頃から行う必要があり、これらの運動療法を併せて指導しています。
腰痛の場合、腰からくる痛みだけでなく、内臓の病気からも腰痛が起きる可能性もあるので注意が必要です。腰痛、下肢の痛みやしびれが出現した場合、放置せずに症状の原因がどこにあるのか、正しく診断してもらうことが大切ですので早めに整形外科に相談してください。

病院名および診療科 成尾整形外科病院
住所 〒862-0958 熊本市岡田町12-24
電話番号 096-371-1188
医師名 成尾 政一郎 (なるお せいいちろう) 先生
ホームページ http://www.naruoseikei.com/外部リンク
治療責任者 院長:成尾 政一郎(なるお せいいちろう)
経歴 1995年 久留米大学医学部卒
2004年より 成尾整形外科病院 勤務

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。