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ドクターからのメッセージ 消化管治療のポイント 先生が消化管についてやさしく解説しています。胸やけ、胃もたれ、便秘などそれぞれの症状にあわせてのアドバイスです。

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

便秘

関東 茨城県 水戸市

さらば、便秘。腸の機能改善が快便のカギ

クリニック健康の杜
副院長
細田 誠弥(ほそだ せいや)先生

ドクターからのメッセージ

便秘かどうかの判断は?

便秘はよく耳にする症状ですが、正確な知識を持っている人は多くないかもしれません。便秘とは、排便が何らかの原因で障害され、排便の回数や量が減少し、お腹の中に便が残っている状態です。いわゆるお通じは毎日あるのが正常だと思われがちですが、排便間隔は個人差がありますので、普段の間隔を基準にそれより長くなったら便秘と考えます。医学的には週に3回以上の排便があれば正常の範囲とされています。もし、週に2回しか排便がない、あるいは普段の排便間隔が3日以上というのであれば、習慣的な便秘といえるでしょう。

便の量でいうと、便秘の目安は1日35g以下と言われています。モンキーバナナ1本が約50gですので、35g以下というのはかなり少ない量ということになります。

また、お腹が張る、すっきりしない、など不快な症状がある場合は、日数と量の目安が大きく外れていなくても便秘といわざるをえません。

機能性便秘の原因と分類

腸そのものに病気はないのに、腸の機能が低下することにより、便の回数や量が減少する便秘を「機能性便秘」と呼んでいます。つまり、腸の動きが悪くなった状態です。

機能性便秘は、弛緩(しかん)性便秘、直腸性便秘、けいれん性便秘の3つに分類されます。弛緩性便秘は、腸の緊張がゆるんでしまい、腸の中にあるものを肛門の方へ移動させる蠕動(ぜんどう)運動が起こらなくなるもので、高齢者や寝たきりの人、ダイエット中の人などにみられます。その理由は、食べる量が少なかったり、体を動かす運動量が少ないことにより、腸の動きが悪くなるからです。

直腸性便秘は便意に鈍感になっているため、排便する機会を逸してしまう、というものです。朝は忙しくてトイレに行く時間がない、外では人目が気になるあるいは落ち着かない、などの理由で便意はあるのに我慢することを繰り返していると、やがて便意を感じなくなってしまいます。便意が続くのはせいぜい15~20分位、このタイミングを逃さずに排便することが大切です。

けいれん性便秘は、弛緩性とは逆に、腸の運動が強すぎるために腸が収縮しすぎて細くなり便が出ない、というもので、ストレスの影響が大きいと思われます。また下剤の連用でも起こりえます。

便秘が改善されない場合は受診を

機能性便秘は生活習慣に起因することが多く、下記の6つの生活習慣を実行すれば改善される場合も多いと思われます。これを最低1~3ヶ月程度実行してみても便秘が改善されない場合は、消化器科を受診することをお薦めします。その理由の第一は、便秘の裏に大腸がんなどの病気が隠れている可能性もあるからです。検査を行ったり、お薬を処方するなど適切な対応が必要です。その際、胃腸全体のリズムを整えるお薬などが使われます。一方、市販の下剤は手軽に入手できますが、安易な使用には注意が必要です。下剤を使いすぎるとその刺激がなければ腸が動かなくなり、腸の機能をさらに悪化させてしまう可能性があるからです。また、強力な刺激による腹痛が起こることもあります。用法用量を守っても十分な排便が得られないときや、従来の量では効かなくなったときは、医療機関を受診してください。

腸の機能を改善する6つの生活習慣

1)食物繊維が多い食事を摂る

根菜類や海藻類など食物繊維が豊富なものをメニューに取り入れよう。
繊維の量として、一日20g~25gが目安。


2)1日1~1.5リットルの水分をとる

水分は、便を膨らませ、かさを増やす役割をする。特に朝の水分補給は腸の運動刺激にもなり有効。

3)運動をする

軽く汗ばむ程度の有酸素運動(速歩やジョギング、水中運動など)やストレッチを毎日続ける習慣をつけるとよい。


4)睡眠を十分にとる

睡眠中は腸も休みます。言ってみれば、大事なメンテナンスの時間。就寝、起床時間を規則正しく保つことができればベスト。

5)朝食をとる

朝食は食事前の空腹時間が長いこともあり、大きな排便刺激になるので、必ず摂ろう。


6)ストレスをためない

腸と脳は密接な関係にあり、脳がストレスを感じると腸にもストレスがかかる。ストレス解消法を見つけ、こまめに実践することが大切。

病院名および診療科 クリニック健康の杜
住所 〒310-0851 茨城県水戸市千波町1250
電話番号 029-305-6655
医師名 細田 誠弥(ほそだ せいや)先生
ホームページ http://web.healthcarenet.jp/~kenkou-mori/外部リンク

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。