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ドクターからのメッセージ 高血圧治療のポイント 先生が高血圧治療のポイントを、Q&A形式で分かりやすくお話します。 みなさまの日々の健康維持にお役立て下さい。実際にどのような治療を行うのか、日常生活では何に気をつければよいかなど、みなさまの疑問にお答えします。

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

ドクターのご紹介

九州 熊本県 八代市

高血圧治療は心臓病、脳卒中や腎臓病を予防するためにとても重要です。血圧高値を指摘されたら家庭血圧計を活用し、目安として140/90mmHgを超えたら医療機関を受診するようにしましょう。
高齢者の多い地方の市村町では、食塩摂取量が比較的多いので、日々の食事で減塩を心がけ、積極的に運動に取り組みましょう。

尾田内科医院
院長
尾田 幸太郎先生

ドクターからのメッセージ

Q1. 高血圧治療中に食事で気を付けた方がよいことは何でしょうか?

当院では、通院中の約7割の患者さんに降圧薬による高血圧治療を行っています。高齢化が一因とも考えられますが、地方の市町村(農村、漁村、山間部)の食事は塩分量が多いという地域的な理由も考えられます。食塩を摂りすぎると血圧が上昇するため、高血圧を予防または治療するには塩分を多く含む食品を減らすことが大切になります。

食塩摂取量を減らすには、自分が毎日どれぐらいの塩分を摂っているかを知る必要があります。簡単な方法として、外食(またはコンビニなどの弁当)の際の食事を塩辛いと感じるかどうかです。塩辛いと感じる場合は日々の食塩摂取量は標準、または標準以下であると考えられますが、外食の塩気が足りないと感じる場合は、普段食塩を摂りすぎている可能性があります。

また、客観的に食塩摂取量を知るには塩分計を使うという方法があります。塩分計は体温計ほどの大きさで、汁物に差し込むと数秒で塩分濃度を表示してくれる便利なツールです(電器店やインターネットで販売しています)。当院では患者さんに塩分計を1週間貸し出しして、汁物の塩分濃度を測ってもらっています。0.8~0.9%であれば標準的ですが、1.2~1.5%というケースも珍しくありません。塩分計で自分の食塩摂取量を実感できれば減塩に取り組もうという気持ちになれると思います。また、減塩食を作る際にも役立ちます。

減塩治療を開始するには、まず1週間、食事に入れる塩や醤油の量を減らすことから始めてみましょう。塩分計で測った汁物の塩分濃度が高い時は水や湯を足せば濃度を下げられますし、味噌汁よりもすまし汁の方が塩分濃度が低くても塩味を感じることがわかります。お茶うけに漬物を食べないことや、家庭で梅干しや漬物を作りすぎないというのも塩分の摂りすぎを防ぐことになります。

Q2. 運動はどの程度行った方がよいでしょうか。

運動をすることは、血圧値だけでなく、血糖値や血中脂質などにもよい影響があることがわかっていますので、積極的に取り組んでいただければよいと思います。理想的な運動量は1日40分のウォーキングを週3~4回、1日あたりの歩数でいうと8,000~8,500歩以上と言われていますが、各自のペースで無理なく行うことが大切です。ただ、早朝は血圧が上昇しやすく心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが高いため、運動は午後から夕方にかけて行う方がよいでしょう。最初はストレッチや軽いウォーキングなどから始め、少しずつ強度を上げてジワっと汗ばむ程度の運動がちょうどよいでしょう。

当院では、私自身も含めジョギングなどを楽しんでおり、医院として地域のウォーキングイベントに参加しています。運動には、健康の増進のほか、リフレッシュできるというメリットもありますので、できる範囲で始めてみてはいかがでしょうか。

Q3. 高血圧患者の家族が生活の中で注意すべき点は何でしょうか?

ご家族の中に高血圧の治療をされている方がいらっしゃる場合、処方されたお薬を毎日きちんと飲むことや、減塩などの点でサポートしていただければと思います。特に、高齢者は服薬を忘れてしまうことがあるので、処方どおりに服薬できているかどうかを見守ってあげてください。お薬がどの程度残っているか、前回受診したのはいつかを確認し、残薬数が合わない場合は医師に知らせていただけると助かります。また、朝晩(朝食前と就寝前)に血圧測定をしたかどうか一声掛けてあげると血圧の測り忘れが少なくなると思います。

Q4. 地域の高血圧患者さんへのメッセージをお願いします。

わが国では、治療をしていない高血圧患者さんがまだたくさんいらっしゃいます。高血圧治療は、将来、心臓病、脳卒中や腎臓病になることを防ぐためにとても重要です。そのため、血圧高値を指摘されたら家庭血圧計を活用し、目安として140/90mmHgを超えたら医療機関を受診するようにしてください。

病院名および診療科 尾田内科医院
住所 熊本県八代市鏡町鏡村1125番地1
電話番号 0965-52-8011
医師名 尾田 幸太郎先生
ホームページ https://byoinnavi.jp/clinic/102367外部リンク

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。