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こんなことありませんか?【診断編】 CASE 2

統合失調症

CASE 2

症例

 Bさんは19歳の男性で、両親と3人で暮らしています。高校を卒業してから、これまでに短期間の仕事をいくつかやってきましたが、現在は働いていません。この6ヶ月間、友達と会うことも一切やめてしまい、自分の部屋に引きこもって、食事も家族と一緒にとることはありません。両親は、夜中にBさんが自分の部屋の中を歩き回っていることに気づいています。
 またBさんが、自分の部屋に一人でいるはずなのに、突然叫んだり、だれかと話をしたりしているような様子もあります。両親がBさんに外出するようにうながすと、Bさんは「だれかに後をつけられたり、盗聴されたりしているから、そんなことは無理だ」と訴えることもあります。
 Bさんがドラッグやお酒を使用している様子はありません。

診断

 統合失調症は、思春期や青年期に好発する疾患で、人口の約1%がかかるといわれています。男性と女性に発症率の差はなく、女性のほうがやや遅い年齢で発症する傾向にあります。
 症状としては、実際にはないものが聞こえたり見えたり感じられたりする(幻覚)ほか、事実ではないことを確信してしまい修正できない(妄想)といった症状があります。同時にそうした症状にとらわれて混乱し、とても不安になったり、時に興奮してしまうこともあります。こうした症状が目立たない時期には、物事をやる気が起きなくなったり、気持ちが落ち込んだり、夜眠れなかったりなど、うつ病に似た症状も起こります。また、注意を集中し続けたり、仕事を手際よく進めるなど、日常生活を送るうえで必要となる能力に障害が生じます。
 治療は、薬物療法と生活の回復が基盤になります。最近は副作用の軽減を目指して開発された薬が使用できるようになり、症状が早期に回復する方が増えてきました。そうした症状の回復を背景に、仕事や勉強、家庭生活に戻っていきます。その際に感じる困難について、病気のことを学んだり、苦手となったことを練習したり、作業や対人関係についてのリハビリの場を利用したりすることで、普段の生活が取り戻しやすくなります。


JPOP-VOICE 「統合失調症と向き合う」外部リンク

統合失調症を体験した人やその家族、治療やケアに関わる医療者・支援者の生の声をインタビュー形式の動画で紹介します。