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実践健康ナビ −「知識編」代謝とはどんなもの?

生命活動の源になる

生きているかぎり体内では「代謝」が行われる

生命活動を維持するために、物質が別の物質に変わったり、エネルギーに変換されたり、体内で行われているさまざまな反応を総合して「代謝」と呼びます。食事でとった食べ物を内臓が消化・吸収し、分解された栄養素をもとに、体内でエネルギーをつくったり、新しい細胞をつくったり、体温を維持したり、神経の電気活動を行ったり、からだを動かしたりすることは、代謝の代表といえるでしょう。呼吸はエネルギー代謝に必要な酸素を体内にとり入れ、老廃物である二酸化炭素を排出するために行われています。心臓は代謝に必要な栄養素や酸素を運搬する血液を全身に循環させる役割があります。このように、体内ではさまざまな代謝が行われています。

内臓脂肪が分泌する代謝にかかわるサイトカイン

代謝にはさまざまな要素がかかわっていますが、最近になって、脂肪細胞から分泌されるサイトカインが注目されています。サイトカインには善玉と悪玉があり、善玉の代表は「アディポネクチン」と「レプチン」、悪玉の代表は「PAI-1(パイワン)」「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」「アンジオテンシノーゲン」です。それぞれの役割については表をご参考ください。内臓脂肪がたまるといいホルモンの分泌量が減り、悪いホルモンの分泌量が増えてしまいます。その結果、血圧、高血糖、脂質異常、動脈硬化が進行しやすく、脳卒中や心筋梗塞のリスクが非常に高くなってしまうのです。

脂肪細胞から分泌される主なサイトカイン

アディポネクチン 血管を修復して、動脈硬化を抑制する働きがある。内臓脂肪が増えると分泌量が減り、動脈硬化のリスクが高くなる
レプチン 食欲を抑制する作用がある。内臓脂肪が増えると分泌量が減り、食事をしたときの満腹感が得られにくくなるという研究結果がある
PAI-1(パイワン) 血液中に血栓をつくりやすくする。内臓脂肪が増えると分泌量が増え、動脈硬化で狭くなった血管に血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす
TNF-α(ティーエヌエフアルファ) 糖質の代謝を阻害する。内臓脂肪が増えると分泌量が増え、血液中の濃度が高くなると高血糖状態になりやすく、糖尿病を引き起こす
アンジオテンシノーゲン 血圧を上昇させる物質の原料となる。内臓脂肪が増えると分泌量が増え、血液中の濃度が高くなると血圧が上昇する