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脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなると血流障害が起きる
腰の痛みを訴えてきた患者さんには、骨の変形や椎間板(ついかんばん)の変化はないか、筋膜性ではないか、下肢の神経症状はないかなどに注意をして原因を探っていきますが、実は、腰痛の原因がこれだとはっきり分かることの方が少ないのです。さらに、内科的なことも頭に入れながら診察をしていきます。稀ですが、カリエスなどの感染症や骨転移の腫瘍が発見されることもあるし、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のために腰の痛みが出てくることもあります。腰痛はありふれた症状ですが、単なる腰痛だと軽く考えてはいけない場合もあるのです。特に痛みは我慢してはいけません。とりあえずマッサージや鍼灸を受けて様子をみようというのではなく、早めに整形外科に相談してください。 血流を良くする薬の服用で歩ける距離が伸びる
血流を良くすることが、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の治療の基礎。まず血管拡張剤プロスタグランジンE1(PGE1)製剤を服用してもらいます。下肢の痛みが強くて間欠跛行(かんけつはこう)が見られる場合は、神経の枝分かれした部分が圧迫されて炎症が起きているタイプ(神経根型)で、消炎鎮痛剤も併用します。全体的に神経が圧迫されているタイプ(馬尾型)は、PGE1製剤を1〜2カ月くらい続けて服用するうちに、症状が軽くなる場合がほとんどです。100mくらいしか続けて歩けなかったのに、歩ける距離が伸びる人が多いですね。 早めに気付いて専門医のアドバイスを 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)がひどくならないための最大の予防法は、下肢の神経症状による不具合に早めに気付いて専門家のアドバイスを受けることです。早い段階で、服薬しながら姿勢に気を付けて、腰回りの血流を良くすることが大事です。そして、適度な運動をして筋肉を強くすること。腰を支える筋力が保たれていれば、腰への負担が減ります。肥満もよくありません。精神的なストレスが強いと、腰の血流が悪くなることも分かっていますから、ストレスのない生活を送ることも忘れてはなりません。 ![]()
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