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パーキンソン病ステーション 患者さんとそのご家族、介助者の方へ

パーキンソン病
用語集

監修 国立精神・神経医療研究センター病院長 村田美穂先生

パーキンソン病に関する用語を詳しく解説します。お調べになりたい用語を50音順からご確認ください。

あ行

悪性症候群(あくせいしょうこうぐん)

パーキンソン病の治療薬を急に止めたり極端に飲む量を減らしたりすると、急に高熱が出る、筋肉が異常にこわばるなどの症状を起こして、生命の危機につながることもあります。このような状態を悪性症候群と呼びます。

アパシー(あぱしー)

意欲や興味が非常に弱くなった結果、目的をもった行動が減り、感情の高ぶりも落ち込みもなくなった平たん化した状態のことです。

安静時振戦(あんせいじしんせん)

安静時振戦(あんせいじしんせん)

パーキンソン病の代表的症状の1つで、じっとしている時(安静時)に、手、足、あごなどがふるえることです。特に指のふるえは、専門家が一目で判断できるほど特徴的で、親指と人さし指で丸薬を丸めるような動きがみられます。

ウェアリング・オフ現象(うえありんぐ・おふげんしょう)

治療を長く続けている患者さんの中には、治療の初期には1日中効果のあったレボドパ(L-ドパ)が、飲んだ直後には薬の血中濃度があがって症状が改善するものの、一定時間が経って濃度が下がるとふるえが出たり動きにくくなったりというように、薬の効き方に日内変動がみられることがあります。このように、薬の効果が途切れる時間帯が出ることをウェアリング・オフ現象と呼んでいます。

運動合併症(うんどうがっぺいしょう)

パーキンソン病の経過が長くなるとドパミン神経の脱落が進み、L-ドパの効果持続時間が短くなったり(ウェアリング・オフ現象)、L-ドパを服薬してから効果が出るまでに時間がかかったり(ディレイド・オン)、結局その回は効かなかったり(ノー・オン)、逆に効きすぎて勝手に体が動いたり(ジスキネジア)という症状が出ることがあります。これらを総称して運動合併症と呼んでいます。

嚥下障害(えんげしょうがい)

食べ物の飲み込み(嚥下運動)は、口、舌、のどなど筋肉が調和のとれた働きをすることで成り立っています。パーキンソン病の患者さんでは、調和がとれた嚥下運動が難しくなります。その結果、食べ物を口からのどに送り込む時の障害、食べたものが気管に入る誤嚥、食べたものが口の中に残る咽頭残留などが起こりやすくなります。このような症状を嚥下障害と呼んでいます。

オフ現象(おふげんしょう)

ウェアリング・オフ現象のように薬の効き方に日内変動がある場合、薬の効き目が悪くなる状態をオフ現象と呼んでいます。

オン現象(おんげんしょう)

ウェアリング・オフ現象のように薬の効き方に日内変動がある場合、薬が効いている状態をオン現象と呼んでいます。

か行

嗅覚障害(きゅうかくしょうがい)

パーキンソン病の非運動症状である感覚障害の一種で、においが分かりづらくなる症状です。運動症状に先立って現れるため、パーキンソン病の早期発見に役立つのではないかといわれています。ただし、正常な加齢でも軽度の嗅覚障害はしばしばみられます。

起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)

起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)

横になっていた後、立ち上がった時に急激に血圧が低くなる状態です。ふらつきや立ちくらみ、頭痛、ものが二重にみえるなどの症状が現れます。

筋強剛(きんきょうごう)

筋強剛(きんきょうごう)

筋固縮ともいいます。患者さんが自覚することは難しいのですが、診察の際に医師が患者さんの手首や肘関節をもって動かすと、カクカクとした抵抗を感じます。これを筋強剛と呼んでいます。足首、膝、首の関節に現れることもあります。

構音障害(こうおんしょうがい)

パーキンソン病の運動症状の1つです。呼吸のための筋肉や声帯の筋肉の障害により、正確な発声ができなくなる状態を構音障害と呼んでいます。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいん)

パーキンソン病の患者さんは、咳が出にくく、咳の力も弱いため、誤って気管に食べ物などの異物が入ってしまうとなかなか吐き出すことができません。その異物が肺に入って炎症を起こした状態を誤嚥性肺炎と呼んでいます。

黒質(こくしつ)

黒質(こくしつ)

脳は、大脳、脳幹、小脳に分かれていますが、脳幹の一部である中脳の中に、メラニン色素を含んだ細胞が集まっているため黒くみえる「黒質」という組織があります。黒質では、神経伝達物質の一種であるドパミンが作られています。