大日本住友製薬
Innovation today, healthier tomorrows

日常動作の変化 ~日常生活の中で、こんな変化が有れば要注意。~

川嶋乃里子氏

川嶋 - パーキンソン病は日常生活におけるさまざまな変化から疑うことができます。患者さんは、手足のふるえや動作が遅くなった、財布からお金を取り出しにくい、シャツのボタンがとめにくい、といったことにご自身で気づく方と、場合と、周囲の方に歩き方の変化などを指摘されて来院されるケースに大別されます。こうした運動症状のほかに便秘、夢を見て大声を出す、臭いが分からなくなるといった症状が出ることもあります。

高橋洋一氏

高橋 - ほかに、何となく元気がなくなったように見える、歩いている時に片方の手がふるえている、小声になり電話で聞き返されることが多くなった、なども気づかれるきっかけになることが多いように思います。

また経過中に便秘、頻尿、異常な発汗、立ちくらみなどの自律神経症状をともなうことが多いです。これら以外にも体重減少などさまざまな症状がみられることがありますから、気になったらその都度、担当医に相談されると良いと思います。

三富哲郎氏

三富 - 私は患者さんがふるえを訴えているときは、左右差があるか確認します。はしを持ったときふるえがあるか、字を書いているときに乱れがあるかも問診のポイントです。女性には包丁で千切りをするときや、リンゴの皮むきなどをする際に左右差があるかたずねることが多いです。

そのほか、通勤などの際に人の流れに乗るのが苦になることがあるか、友人と一緒に歩いているときに一生懸命歩かないとついていけないことがあるか、といったことを聞いて判断しています。問題は患者さんがそれを年齢のせいだと思って、パーキンソン病であるにも関わらず放置しておくことです。そして転んだり、頭を打ったりして初めて病院に行き、実はかなり前から進行していたことが分かる場合があります。気になることがあれば、一度診察を受けてみることをお勧めします。