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高血圧一問一答 ~よくある質問に答えます~

ストレスがたまると血圧もあがるのですか?

血圧は交感神経と副交感神経からなる自律神経によってコントロールされていますが、このうち血圧の上昇には交感神経がかかわっています。交感神経の働きが活発になると、末梢血管が収縮するとともに、心拍数が増加して心臓から送り出される血液量が増えるため、血液が血管を押し広げる力(=血圧)が高まります。これは本来、動物が敵や生命の危機から逃れるために、体を“戦闘モード”へと変化させるためのメカニズムなのですが、人間もストレスにさらされると、それに抵抗するために交感神経が強く働いて、血圧も上昇します。したがって、ストレスがたまって血圧が上がること自体は、人間として正常な反応だといえるでしょう。

こうしたストレスによる血圧の上昇が一過性のものであれば、健康に大きな影響を及ぼすことはありません。しかし、ストレスによる血圧の上昇が頻繁に起こったり、血圧がずっと高いままであったりすると、動脈硬化や心血管病のリスクを高めることにつながるので注意が必要です。とくに、境界型高血圧など軽症の患者さんや若い患者さんでは、ストレスが血圧に及ぼす影響が相対的に大きい傾向にあります。このため、生活習慣の改善や薬物治療と合わせて、ストレス解消も血圧コントロールには欠かせません。

ストレスには、過労や心配事、怒りなどといった精神的なストレスだけでなく、痛みや睡眠不足といった身体的なストレスもあります。ストレスによる高血圧を解消するためにはこれらの原因を取り除くことはもちろん、十分に睡眠をとって交感神経を休めることも重要です。また「単身赴任でしばらくストレスが大きい状況が続く」、「骨折してしまって痛みがとれずに不安が大きい」といったストレスが避けられない場面では、一時的に抗不安薬などの薬の力を借りながら、ストレスによる高血圧を緩和することもあります。なお、ストレスに対する反応には個人差があり、たとえ同じストレスを受けていたとしても、血圧の上がり方は患者さんによって異なります。ストレスには患者さんの性格や生活環境も大きく影響していますので、主治医の先生とよく相談しながら、それぞれに合ったストレスへの対処法を見つけていきましょう。

高血圧治療に取り組む患者さんへのメッセージ

最近は家庭でも簡単に血圧を測定できるようになったため、その結果に一喜一憂し、それがストレスの原因になって血圧がさらに上がってしまう“負のスパイラル”に陥っている人をよく見かけます。血圧は常に変動しているものですから、いつもと異なる数値が出ても驚く必要はありません。家庭血圧は細かい数字にこだわらず「昨日は忙しかったから血圧が高めだな。今日はゆっくり休もう」という具合に、自分自身の健康のバロメーターとして役立てていくとよいでしょう。

ドクターの紹介

医療機関名称 とちぎメディカルセンターしもつが 循環器内科
住所 栃木県栃木市大平町川連420-1
電話番号 0282-22-2551
医師名 診療部長 海老澤 勝人(えびさわ かつと)先生

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

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