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高血圧一問一答 ~よくある質問に答えます~

食塩をとりすぎると高血圧になりやすいですか?

食塩の過剰摂取は、高血圧発症の大きな要因の一つです。

塩分と血圧の関係は、まだ十分には解明されていませんが、塩分(ナトリウム)を過剰摂取すると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増え、結果的に体内を循環する血液量が増えます。このため、末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなって血圧が上昇すると考えられています。そこで、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、1日の減塩目標を食塩6g未満と定めています。しかしながら、わが国における平均食塩摂取量は依然として1日10gを超えており、さまざまな機会を通じて減塩の必要性が知らされているにもかかわらず、多くの高血圧患者さんでこの1日6g未満という目標には達成できていないというのが実情です。

日本の伝統食である和食は、日本人の寿命を伸ばしていると考えられる一方で、醤油、味噌などの塩分を多く含む調味料を使用することから、塩分摂取過多になる要因とも見られています。このため、日々の食生活のなかで減塩を意識することは非常に大切になっています。例えば、なるべく薄味の食事を摂る、ラーメンの汁は残す、ナトリウム(塩分)の排泄効果があるカリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂取する、などを心がけましょう。なお、最近では、醤油や味噌にも減塩タイプのものが多く市販されています。こうしたものをうまく利用するのもよいと思います。ただし、減塩タイプの調味料でも塩分がまったく含まれていないというわけではありません。『減塩タイプの醤油だから安心』と言って、使い過ぎてしまうと塩分過多になってしまうこともあります。調味料は使う量にも気をつけましょう。

高血圧の患者さんの中には、『私は、塩辛い物を食べても血圧はあまり上がりません』とおっしゃる方がいらっしゃいます。こうした方は、いわゆる“食塩非感受性タイプ”と呼ばれており、“食塩感受性タイプ”の方に比べると血圧は上がりにくいとされます。しかし、そうした食塩非感受性タイプの方でも長年、塩分が多い食事を摂り続けていると、そのうちに血圧が上昇してきます。したがって、高血圧の患者さんは食塩感受性のタイプにかかわらず、減塩に取り組んでいただきたいと思います。ただ、食べることも人生の楽しみの一つです。あまり神経質にならず、できる範囲で、できるところから減塩生活を始めていきましょう。

高血圧治療に取り組む患者さんへのメッセージ

まずはご自身の普段の血圧を知ることが重要だと思います。血圧は1日の中でも変動が大きいので診察室で測る血圧値だけでは正確な状態は把握できません。毎日でなくてもかまいませんので、家庭血圧を測定するようにしてください。病院やクリニックでは、いろいろな合併症(脳卒中、心筋梗塞など)のリスクといった聞きたくない話が出てくるかもしれません。心配し過ぎはよくありませんが、高血圧を放置することもよくありません。信頼できるかかりつけ医の先生に相談し、適切な高血圧治療を続けていっていただきたいと願っています。

ドクターの紹介

医療機関名称 医療法人元気会 わかさクリニック 総合診療科(内科・外科)・整形外科・心臓/生活習慣病/循環器内科・消化器内科/外科・神経内科・リウマチ/膠原病/アレルギー内科・泌尿器科・皮膚科・麻酔科・がん治療・在宅医療・緩和ケア
住所 埼玉県所沢市若狭4-2468-31
電話番号 04-2949-2426
医師名 理事長 院長 間嶋 崇(まじま たかし)先生

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

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