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高血圧一問一答 ~よくある質問に答えます~

高血圧で救急搬送されることはありますか?

高血圧そのものよりも高血圧によって引き起こされる疾患が救急搬送の原因となることは多くあります。なかでも代表的なのは脳出血や脳梗塞などの脳卒中でしょう。手足のしびれ、呂律(ろれつ)が回らないといった軽度のものから、突然意識を失って昏睡状態に陥る重度の脳卒中まで、私たちの病院の脳神経外科にも、数多くの患者さんが救急搬送されています。

一般に脳卒中は50歳以上の患者さんでの発症が多いと言われていますが、30代の若い人が搬送されることもあります。また、稀ですが強い頭痛を訴えて救急搬送される患者さんのなかには、検査で具体的な病変がなく、きわめて高い血圧(収縮期血圧が200mmHg以上)そのものが頭痛の原因であったと考えられるケースもあります。

高血圧は“サイレントキラー”とも呼ばれるように、それ自体にはほとんど自覚症状がありません。そのため自覚症状を感じたときには、すでに脳卒中を発症しているということも多いのです。また、救急搬送され、適切な治療で救命することができたとしても、現代の医学では一度生じてしまった脳への障害を根本的に治療する方法はなく、療養の中心はリハビリテーションによる機能改善になります。そのため、一番大切なのは“脳卒中を起こさないこと”です。脳卒中の最大の原因は高血圧ですが、実際に脳卒中を起こした患者さんを診ていると、血圧が治療目標値に到達していない人、昼間の収縮期血圧は120mmHg程度であっても、朝の血圧が大幅に高く“早朝高血圧”が見逃されている患者さんなど、血圧のコントロールが不十分な人が多いと感じます。脳卒中を予防するには、朝と夜の家庭血圧測定を習慣化し、きちんと血圧が下がっているかを確認しながら高血圧治療を進めていくことが欠かせません。また、手足のしびれなど、脳卒中につながる自覚症状を感じたときには、早く病院を受診してください。「昨日はしびれていたけど、すぐに治った」という場合も脳卒中の前兆の可能性があります。必ず受診し、検査を受けるようにしましょう。

高血圧治療に取り組む患者さんへのメッセージ

高血圧になりやすい体質や遺伝的要因は変えられないため、多くの患者さんは継続的に降圧薬を服用しなければなりません。よく「降圧薬を飲み始めたら、一生ものですよね?」という声も聞かれますが、最近は1日1回の服薬が中心で、比較的負担も軽いですし、なにより服薬を続けることで得られる将来の健康は、かけがえのないものではないでしょうか。医師の指導のもと、効果と安全性が確認された薬で治療を続けることは、なによりの健康管理だと思います。

ドクターの紹介

医療機関名称 近畿大学医学部附属病院 脳神経外科
住所 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221
医師名 眞田 寧皓(さなだ やすひろ)先生

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

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