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高血圧一問一答 ~よくある質問に答えます~

高血圧の原因は何ですか?

高血圧には、「本態性高血圧」と「二次性高血圧」があります。医学用語で“本態性”とは「疾患の原因が明らかではない」ということを表し“二次性”とは「何か特定の疾患などがあってその影響で二次的に起こっている」ということを指します。患者さんの大半(90%以上)は、高血圧を引き起こしている生物学的な原因が明らかではない(内臓疾患などがない)本態性高血圧です。よって、特定の疾患などが原因で起こる二次性高血圧以外の高血圧の原因は、生活習慣や環境要因と考えるのが自然でしょう。

原因としての生活習慣には、塩分の多い食事の摂取や、運動不足、飲酒や喫煙があげられます。中でも高血圧の発症と最も関連が強いのは、塩分の摂りすぎです。秋田県は塩分摂取量の多い県でしたが、積極的な減塩運動によって近年、1日あたり平均塩分摂取量が日本の平均値(男性で11.0g、女性で9.2g)に近づいてきました。しかしながら、漬け物や濃い味噌汁などの塩辛い味に慣れた高齢の患者さんに対する減塩指導は、今でも大きな課題です。

運動によって適正な体重を保つことも重要です。身体活動の不足は肥満をもたらし、高血圧や糖尿病の原因となります。秋田県は日常生活で車を使う頻度が高く、歩行距離が全国で最も少ない県です。特に冬場は屋内に引きこもりがちになりますので、運動としての除雪を勧めたり、短い距離の移動はできるだけ歩くよう患者さんを指導したりしています。最近ではクアオルトと呼ばれる健康保養地が注目を集めており、秋田県内にもいくつか施設があります。そうした場所で、保養を兼ねた運動を行うことも高血圧の管理に役立つでしょう。

飲酒や喫煙も高血圧の原因となります。お酒については日本酒で1日1合、ビールなら大瓶1本くらいであれば高血圧を引き起こすほどの影響はないと思います。喫煙は高血圧だけでなく健康上、よいことは何もないので禁煙すべきだと考えます。

高血圧のもう1つの原因である環境要因については、確かに当院でも遺伝的な要因によって高血圧になっている、いわゆる血圧が高い家系の方がおられます。しかし、どちらかというと遺伝というよりも、同じ家系で一緒に生活し、高血圧の原因となりやすい生活習慣を家族で共有している、という傾向の方が強いようです。生活習慣の改善には家族全体で取り組み、高血圧を防ぐ環境の整備を心がけましょう。

高血圧治療に取り組む患者さんへのメッセージ

私が患者さんに強調したいことは、血圧のことだけを考えるのではなく、血糖や脂質、腎機能、その他、心血管病のリスクを高める事象のひとつとして高血圧を考えていただきたいということです。そのうえで、治療の主役は自分であり、自分の健康な体は自分が作っていくのだという意識を持っていただきたいと思います。そういう意識を持つことができれば、塩分の取りすぎや運動不足などの生活習慣の見直しにも積極的に取り組めるようになると思います。医師や看護師、保健師さん、あるいは地域の人たちは病気と戦うパートナーと考えてください。患者さんは決して一人で治療に取り組むわけではありません。しかし、治療の主役はあくまでも自分である、そういった姿勢で高血圧治療を続けていただければと願っています。

ドクターの紹介

医療機関名称 佐藤医院 内科・消化器科・小児科
住所 秋田県山本郡三種町森岳町尻13
電話番号 0185-83-2326
医師名 院長 佐藤 家隆(さとう いえたか)先生

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

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