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高血圧一問一答 ~よくある質問に答えます~

検査で尿タンパクが出ていると言われました。血圧が高い影響でしょうか?

腎臓は“血管の塊”と言われるほど血管の多い臓器で、血液をろ過し、尿を作る働きをしています。通常、血液やタンパク質が尿に出てくることはありませんが、腎臓の細かい血管や細胞がなんらかの原因で障害されると、血液を十分にろ過できず、血液中のタンパクが尿へと漏れ出します。これが尿タンパクとして尿検査で検出されるのです。つまり「尿タンパクが出ている(陽性)」というのは、腎臓においてなんらかの異常が起きている可能性を示しているのです。

血圧が高い状況が続くと、全身の血管の動脈硬化が進展し、腎臓の血管も障害されます。このため、高血圧の患者さんで尿タンパクが陽性となることはあります。しかしながら、尿タンパクが陽性となる原因は高血圧だけではありません。たとえば、慢性糸球体腎炎などの腎臓そのものの病気がある患者さんや、糖尿病の患者さんでも陽性になります。また健康な人でも起床後すぐの尿にはタンパクが検出されることがあります。

尿タンパクの検査は、腎機能の低下を知るきっかけとして重要な検査です。陽性となった場合には、精査の上、原因に合わせた治療や生活習慣の改善を行い、腎機能を回復させる、または悪化を遅らせるようにつとめます。しかしながら、尿タンパクが陽性を示しても、多くの場合、患者さんの自覚症状は尿が泡立ったり、体がむくんだり、疲れやすかったりという程度であるため、健診などで指摘されても放置してしまう人は少なくありません。尿タンパクが出ている状態を放置すると腎機能がさらに低下し、明確に自覚症状を感じるようになるころには、すでに腎機能の悪化がかなり進行して、場合によっては透析を導入しなければならないこともあります。したがって、検査で尿タンパクが陽性であると言われたときには、自覚症状がなくても早めに病院を受診するようにしてください。

高血圧治療に取り組む患者さんへのメッセージ

高血圧による腎機能低下を予防する方法のひとつは減塩です。減塩を積極的に行えば血圧の低下や腎機能の維持につながりますし、なかにはむくみが軽くなって体重が減少する患者さんもいます。減塩の目標は1日6g未満ですが、まずは食品に表示された塩分含有量(塩分相当量)を確認し、自分がどのくらい塩分を摂取しているかを計算してみましょう。なお、塩分の少ない食品でも量をたくさん食べてしまうと、結果的に塩分摂取量は多くなってしまいますので注意してください。

ドクターの紹介

医療機関名称 東京慈恵会医科大学 内科学講座(腎臓・高血圧内科)
住所 東京都港区西新橋3-19-18
電話番号 03-3433-1111
医師名 助教 菅野 直希(すがの なおき)先生

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

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