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高血圧一問一答 ~よくある質問に答えます~

血圧が高いと認知症になりやすいと言われました。本当ですか?

わが国では、超高齢社会の到来とともに、認知症を有する高齢者の数が増加しており、大きな社会問題となっています。

認知症には、大きく分けて脳の神経細胞そのものが変化して起こる変性性認知症(①アルツハイマー型認知症、②前頭側頭型認知症、③レビー小体型認知症)と、脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって起こる④脳血管性認知症の4つのタイプがあります。また、これら4つのタイプのうち2つ以上が合併している場合を、混合型認知症とよびます。

かつては、高血圧があると、④の脳血管性認知症を発症する可能性が高くなるといわれていました。しかし、最近では高血圧になると、①のアルツハイマー型認知症をはじめ、いずれのタイプの認知症でも発症する可能性が高くなることが分かってきました。

一方、たとえ高血圧になっても、とくに中年期であればレニン・アンジオテンシン系阻害薬と呼ばれる降圧薬などを用いて血圧をしっかり下げておけば、その後の認知症の発症リスクを低下させることがデータで示されています。

したがって、将来、認知症の発症を抑制するためには、健康診断などで高血圧と指摘された早期の段階から生活習慣の改善や運動療法、さらには降圧薬を用いた薬物療法でしっかりと血圧をコントロールしておくことが必要になります。

高血圧治療に取り組む患者さんへのメッセージ

将来の認知症の発症リスクを下げるために、患者さん自身でできる対策の一つが血圧コントロールです。

高血圧と診断されれば、家庭血圧を測定し、血圧手帳に記録してそれを主治医と共有するようにします。また、処方された降圧薬は自己判断で減量したり、服薬を休止したりすることなく、飲み続けることが重要です。もしも降圧薬が飲めずに残っている場合は、飲めない理由を主治医に伝えてください。場合によっては、主治医が処方内容を変更し、患者さんが飲みやすいように変更することもあります。

なお、高血圧に加えて糖尿病や脂質異常症といった合併症がある方は、それらの疾患も認知症の発症リスクを高める要因となるため、合わせて治療することが大切です。

認知症の発症抑制という観点からも、高血圧を始めとする生活習慣病の治療に積極的に取り組んでいただければと思います。

ドクターの紹介

医療機関名称 本田脳神経外科クリニック
住所 新潟県阿賀野市下条町13-12
電話番号 0250-63-1111
医師名 院長 本田 吉穂(ほんだ よしほ)先生

※ 掲載情報は取材当時の内容となりますので予めご了承ください。

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